「ママはすぐ怒る」って、また言われた
「ママって、すぐ怒るよねー」
夕飯のあと、小6の息子がふざけて言ったその一言に、なんだか胸がズンと重くなった。
たしかに私は、よく怒ってるかもしれない。
宿題は?手洗った?ゲーム時間は?お風呂早く入って。
毎日、口を開けば注意ばっかり。
でも、それって…私ばっかりじゃない?
パパは、甘やかし担当
夫は、仕事から帰ってくると子どもたちとすぐに遊び出す。
「ただいま〜」のあと、下の子を高い高い。小6の息子とはゲームの話で盛り上がり。
ちょっと夜更かししても、「まぁ今日だけな」ってニコニコ。
その間、私はご飯の片付けと洗濯物と、明日の準備。
「そろそろ寝ようね」と声をかけるのは私。
グズっても、叱るのも、促すのも、また私。
気づけば私は、いつも“締める係”。
家族の中で、空気を壊す役ばかりやってる気がする。

たぶん、私が怒らないと、誰も怒らない
叱りたくて叱ってるわけじゃない。
でも、私が何も言わなかったら、子どもたちはテレビ見放題で寝るのも遅くなる。
夫は「まぁいいじゃん」で終わるから、生活がぐちゃぐちゃになっていく気がして。
結果、私がまた注意する。
そして「ママ、怒ってばっか」って言われる。
なんだこれ。
本当は私だって、優しくしたいのに
寝かしつけたあとの静かな部屋で、ふと下の子の寝顔を見て思う。
私だって、笑っていたい。
「ママ、好きだよ〜」って抱きつかれたとき、「うん、ママも大好き!」って返したい。
でもその直前に怒ってたり、バタバタしてたりすると、どうしても素直になれなくて…。
「優しさ」って、気持ちだけじゃ出せない。
余裕とか、タイミングとか、役割とか。
それがうまく回ってないと、ただの“叱るマシン”になってしまうんだ。

「ママって怖い」じゃなく、「ママって頼れる」になりたい
子どもに好かれたい。
でも、しつけもちゃんとしたい。
夫と役割を分担したい。でも、できないときもある。
家庭って、バランスがほんの少しズレただけで、すごく疲れるものになる。
今日、息子に言われた「ママって怒ってばっか」って言葉、
もしかしたら、「ママしかちゃんと怒ってくれない」って意味なのかもしれない。
そう思ったら、少しだけ救われた気がした。
コメント