“イヤイヤ期”という、交渉が成立しない時代へ
「靴はこうね」「ごはん食べようね」「お風呂入ろう」
……すべてに対して返ってくる返事は、「ギャー!」
まるで外交が断絶された国のように、一方的にシャットアウト。
交渉の余地ゼロ、こちらは一応“親”という立場なのに、完全に無視。
なぜ私たちは、まだ話し合えると思っていたのか
「なんで嫌なの?」「理由を教えて?」
――その問いかけに意味はあるのか?いや、ない。
返ってくるのは「やだ!」「きらい!」「ぜったいちがうの!」の三重奏。
理屈じゃないんです。魂が“NO”って言ってるだけなんです。
ごはんも服も全部、本人の機嫌次第
今日はカレーにしたよ〜!→「ギャー!」
お気に入りのTシャツだよ!→「ギャー!」
お菓子食べたい?→「ギャー!ギャー!」
抱っこかな?→両手上げてうねうね「ギャー!」
何を選んでも、外す。
もはや予測不能の自我大爆発期。
外出前の攻防戦──靴下ひとつに15分
片足はかせたら脱ぐ。はかせたら脱ぐ。
最終的に床に顔を擦り付けてと泣き崩れる。
こっちは遅刻寸前、なのに子どもは道路に寝そべってる。
そしてその横をパパは「大丈夫〜?」と、コーヒー片手に通り過ぎる。
……お前が大丈夫じゃない。

“パパの一発で泣き止む”現象、なんでなの?
こっちが何十分もかけてなだめてたのに、
パパがひょいっと抱っこするとピタッと泣き止む現象、なんなんでしょう。
「ママだと甘えちゃうのかな〜」って言われるけど、
いや、甘えというより試されてる。日々、親としての器を。
この時期を乗り越えた人たちは、たぶんもう何も怖くない
「イヤイヤ期さえ終われば…」
そう希望を持って、日々やり過ごしてる。
でも実際、イヤイヤ期が終わったあとも次の波は来るんだろうけどさ。
でもこの時期だけは、“話が通じない相手と暮らす”訓練としては最強。
大人社会でも役立ちそう。たぶん。
まとめ:話し合いの幻を追うのは、もうやめました。
“イヤイヤ期”とは、説明も説得も通じない“人間育成の荒波”です。
言葉が通じない相手に、どう接するか。
それが問われる、親の修行タイム。
今日も「やだ!」の嵐を受け流しながら、
静かに「今夜は早く寝たい」と願う、全国のママパパたちにエールを。

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